朝、ちゃんと寝て起きたはずなのに、なんだか体が重い…。
人と会った後や、仕事から帰った後は、ソファに倒れ込んで動けなくなるほどクタクタ。

「自分はなんて体力がないんだろう」
「もっと周りに合わせないと、もっと頑張らないと…」
そうやって、知らず知らずのうちに自分を追い詰めていませんか?
こんにちは。『HSP会計士の資格戦略室』を運営している、HSP会計士のさぼり君です。
かつての私も、常に原因不明の疲労感に悩まされていました。周りの人と同じように仕事をしているだけなのに、なぜか自分だけエネルギーの消費が激しい。その理由がわからず、長い間苦しんできました。
もしあなたが同じ悩みを抱えているなら、少しだけ安心してください。
その「疲れやすさ」は、HSPという繊細な気質が大きく影響しているのかもしれません。
この記事では、脳科学の視点も交えつつ、私が実際に試して「これは効果があった!」と感じた、日々の疲れを劇的に減らすための具体的な対策を、私の体験談とともにお話しします。

HSPはなぜ疲れやすい?脳の「エネルギー使いすぎ」問題
「気合が足りない」とか「体力が無い」とか、そういう話ではありません。HSPの脳は、その特性上、どうしてもエネルギーを使いすぎてしまう構造になっているのです。
①脳の「扁桃体」が活発で、常に危険を察知している
HSPの脳は、危険や不安を察知する「扁TAI(へんとうたい)」という部分が活発に働きやすいと言われています。
例えば、上司のため息一つで「自分の仕事に何か問題があったのかな?」と、脳が勝手に**“非常事態モード”**に入ってしまう。これでは、一日中緊張状態が続き、疲れてしまうのも無理はありません。
②一度に大量の情報を処理するため、脳のCPU使用率が高い
周りの人の会話、表情、物音、光、匂い…。
HSPは、他の人がスルーするような膨大な情報を、無意識のうちに深く処理しています。
パソコンでたくさんのソフトを同時に立ち上げると動作が重くなるように、私たちの脳も常にCPU使用率が100%に近い状態で、エネルギーを大量に消費しているのです。
③人の感情に共感しすぎて、他人の分のエネルギーまで消費してしまう
他人の感情に深く共感し、まるで自分のことのように感じてしまうのもHSPの特性です。
隣の席の同僚がイライラしていれば、自分まで落ち着かなくなり、誰かが悲しんでいれば、自分まで悲しくなってしまう。知らず知らずのうちに、他人の感情の面倒まで見てしまい、自分のエネルギーをどんどん消耗してしまうのです。
【私の疲労困憊エピソード】断れない「空気」が、何よりもつらかった

僕が一番エネルギーを消耗したのは、職場の飲み会でした。ただでさえ、たくさんの人の会話に気を配ってクタクタなのに、本当に辛いのはその後の「二次会」や「三次会」への誘いでした。

特に、先輩からの風俗店やキャバクラへの誘い…。断るのは「ノリが悪い」という無言の圧力。あの空気に耐えながら、どうやって穏便に帰るかだけを考えている時間は、本当に地獄でしたね。
「みんなと違うこと」を恐れ、無理に周りに合わせようとすることで、私の心と体は限界寸前でした。
HSPの私が日々の疲れを半分にした「省エネ」対策7選
そんな私が、自分を守り、エネルギーを上手に管理するために編み出した、7つの具体的な対策をご紹介します。
対策①【人間関係編】最初に「断るキャラ」を確立する
これが一番効果があったかもしれません。
「断れない」と悩むのではなく、**「最初から断る人だと思わせておく」**という逆転の発想です。
私は、新しいチームやグループに加わった最初の段階で、自分の「苦手なことリスト」を、雑談の中でさりげなく公言するようにしました。
- 「実は僕、風俗とかキャバクラって全く興味ないんですよ」
- 「行列に並ぶのが苦手で…」
- 「高所恐怖症なので、絶叫マシンだけは勘弁してください(笑)」
こうやって最初にキャラ付けしてしまうと、周りも「あ、さぼり君はそういう人なんだな」と理解してくれ、無理な誘いが自然となくなりました。
これで嫌われるどころか、お互いにとって心地よい距離感で付き合えるようになり、人間関係のストレスが劇的に減りました。
対策②【刺激コントロール編】自分だけの「聖域」を作る
HSPにとって、一人で静かに過ごす時間は、食事や睡眠と同じくらい重要です。
意識的に、外部からの刺激をシャットアウトする時間と空間を作りましょう。スマホの通知をオフにする、ニュースを見ない時間を作る、人混みを避けて買い物するなど、小さな工夫でOKです。
対策③【思考リセット編】公園散歩と「頭に血を巡らせる」ポーズ
仕事や勉強でやることが山積みで、漠然とした不安と疲労感に襲われたとき。そんな時は、一度机から離れてみましょう。
私にとって最高の回復法は、近所の公園を散歩することでした。植物がある場所を歩くだけで、不思議と気分が少し前向きになります。
家でできる即効性のあるリフレッシュ法としては、
- 立った状態から、息を吐きながらゆっくりしゃがむ。
- 両掌を床につけたまま、お尻をできるだけ高く上げる。
- 頭が心臓より低い状態を数十秒キープし、ゆっくり立ち上がる。
というポーズがおすすめです。頭に血が巡り、少しスッキリしますよ。

対策④【食事編】昼食と間食を制する者が、午後を制す
午後から大事な仕事や勉強がある日は、昼食は腹八分目以下に。眠気の原因になる糖質の摂りすぎに注意します。
そして、小腹が空いたら、私の最強の味方**「ミックスナッツ」の出番です。
もし甘いものが欲しくなったら、「ミックスナッツ+ヨーグルト+きなこ+はちみつ」**を混ぜたものを。満足感も栄養価も高く、おすすめです。
対策⑤【仮眠編】眠気には「5分の戦略的撤退」で抗う
日中に強い眠気が襲ってきたら、我慢するのは逆効果です。経験上、長引くだけで良いことはありません。
5分でも10分でもいいので、潔く仮眠をとる。
タイマーをかけて机に突っ伏すだけでも、驚くほど頭がスッキリして、その後のパフォーマンスが上がります。
対策⑥【睡眠編】「快適な入眠儀式」を見つける
質の良い睡眠は、最高のエネルギーチャージです。私が実践していたのは、季節に合わせた「入眠儀式」です。
- 夏: 足の裏に扇風機で緩い風を当てる(1時間で切れるタイマーをセット)
- 冬: 電気毛布などで、布団を人肌程度に少しだけ温めておく
布団に入った瞬間に「気持ちいい…」と感じられる環境を作ることで、スッと眠りに入りやすくなりました。
対策⑦【早寝早起き編】夕食の時間がカギ
「早起きしたいのに、起きられない…」という悩みには、前日の夕食を早めに、軽く済ませるのが効果的でした。
胃腸の負担が減るからか、翌朝の目覚めが少し楽になります。
また、たまに22時頃に寝てみると、たとえ夜中に一度目が覚めても、すごく深く眠れたという体感がありました。睡眠の質を高めるには、やはり早寝が一番なのかもしれません。
まとめ:疲れやすい自分を責めないで。「燃費が悪い」なら、こまめに給油すればいい
疲れやすいのは、あなたが怠けているからでも、能力が低いからでもありません。
人より高性能なセンサーをたくさん積んだ、少し燃費の悪い、繊細で優しい**「スーパーカー」**のようなものだと考えてみませんか?
スーパーカーは、ガソリンがなければ走れません。
だから、自分を責める必要は全くないのです。自分の特性を理解し、「あ、そろそろエネルギーが切れそうだな」と察知して、こまめに給油(休憩・回復)してあげる。
そうやって、自分自身を上手にいたわってあげましょう。
この記事が、あなたが少しでも楽に、軽やかに毎日を過ごすためのヒントになれば、これほど嬉しいことはありません。
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- こころの耳|厚生労働省
働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトです。ストレス対処法やセルフケアなど、心の健康に関する信頼できる情報が豊富です。 - もしかして自分かも? 5人に1人のHSPとは(STUDY HACKER)
HSPの提唱者であるエレイン・アーロン博士の書籍に基づいた無料の診断テストが掲載されています。自分の特性を客観的に理解するのに役立ちます。
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