「これを言ったら、どう思われるだろう…」
「波風を立てるくらいなら、自分が我慢すればいいか…」
「場の空気を壊したくない…」
そんなふうに、周りの人の目や評価を気にするあまり、自分の本当の気持ちを、そっと心の中に閉じ込めてしまっていませんか?
こんにちは。『HSP会計士の資格戦略室』を運営している、HSP会計士の「うさぼり君」です。
かつての私も、人目を気にするあまり、言いたいことが全く言えない人間でした。
担当外の仕事を断れずに心身ともに疲弊したり、レストランで料理に異物が入っていても何も言えなかったり…。
後になって、「あの時、どうして勇気を出せなかったんだろう」と、一人で後悔と自己嫌悪を繰り返す毎日でした。
もしあなたが今、同じように苦しんでいるなら、この記事がきっとあなたの「お守り」になります。
HSPのあなたが、自分を責めることなく、そして周りを傷つけることなく、**「私は、こう思う」**と、穏やかに伝えられるようになるための、具体的な考え方のヒントを、私の体験談とともにお話しします。

なぜHSPは「自分の意見を言う」のが、こんなにも怖いのか?
まず知っておいてほしいのは、あなたが意見を言えないのは、決して「気が弱い」からではない、ということです。HSPの繊細な気質が、そうさせてしまう、いくつかの理由があるのです。
①「対立」を、人一倍避けてしまうから
HSPは、平和を愛し、調和を重んじる気質を持っています。
そのため、「自分の意見を言うこと=誰かと対立するかもしれない」と無意識に結びつけ、その争いの可能性を、何としてでも避けようとしてしまうのです。
②相手の感情を「読みすぎて」しまうから
「これを言ったら、あの人は傷つくんじゃないか…」
「きっと、面倒な奴だと思われるだろうな…」
HSPの豊かな共感力と想像力は、時に、相手のネガティブな反応を、必要以上にシミュレーションしてしまい、行動にブレーキをかけてしまいます。
③「沈黙」が教えてくれた、間違った成功体験

僕も、グループワークで「この進め方は非効率だな」と気づいても、波風を立てたくなくて黙っていたことがあります。結果、作業が遅れて、結局自分が多くのタスクを背負う羽目になりました。
この「黙っていたことで、その場は丸く収まった」という小さな成功体験が、「自分の意見を言うより、我慢した方がマシだ」という、間違った学習に繋がってしまうことがあるのです。
「言えなかった自分」から卒業するための、3つの心のレッスン
では、どうすればこの「言えない」ループから抜け出せるのでしょうか。
私が実践してきた、3つの心のレッスンをご紹介します。
レッスン①:「小さな成功体験」を、安全な場所で積み重ねる
いきなり職場で上司に意見するのは、ハードルが高すぎます。
まずは、失敗しても大丈夫な、安全な場所で、「意見を言ってみたら、意外と大丈夫だった」という小さな成功体験を積み重ねましょう。

僕の成功体験は、友人との海外旅行でした。「どうしても行きたい街があるから、途中1泊だけ別行動させてほしい」と勇気を出して言ってみたら、意外にも「いいね!そのスタイルありだね!」と、みんなが尊重してくれたんです。
この**「自分の意見を言っても、人間関係は壊れないんだ」**という体験が、僕にとって大きな自信になりました。
家族や、気の置けない友人との会話の中で、まずは「私は、こう思うな」と、小さな声で伝えてみる練習から始めてみませんか。
レッスン②:「私」を主語にして伝える(アイ・メッセージ)
意見を言うのが怖いのは、「相手を否定している」ように感じてしまうからかもしれません。
そんな時は、主語を**「あなた」から「私」**に変えてみましょう。
- 悪い例(YOUメッセージ): 「あなたのやり方は、非効率だと思います」
→(相手は攻撃されたと感じてしまう) - 良い例(Iメッセージ): 「私は、こちらの方法の方が、スムーズに進められると感じるのですが、いかがでしょうか?」
→(あくまで「私個人の意見」として、提案する形になる)
主語を「私」にするだけで、あなたの言葉は「批判」から「提案」へと変わり、相手もずっと受け入れやすくなります。
レッスン③:心の中に「自分と他人の境界線」を引く
私たちは、つい他人の意見と自分の意見を、ごちゃ混ぜにして考えてしまいがちです。
そんな時は、心の中でそっと、境界線を引いてみましょう。

僕も、特別な工夫をしているわけではありません。ただ、「なるほど、あの人の意見はこうなんだな。で、私はどう思っているんだろう?」と、一度立ち止まって自問自答するクセをつけているだけです。
人はそれぞれ、育った環境も立場も違います。考え方が違って、当たり前。
「これはあの人の意見、これは私の意見」。そう思うだけで、他人の意見に過剰に振り回されることが少なくなります。
まとめ:「言えない」自分を卒業し、「伝えられる」自分へ
自分の意見が言えないのは、あなたが周りの人を大切に想い、深く配慮している、優しさの証です。
どうか、そんな自分を責めないでください。
大切なのは、その優しさを持ちながら、自分の心も同じように大切にしてあげること。
「言えない」自分から、「伝えられる」自分へ。
この記事で紹介した小さなレッスンが、あなたが自分らしく、もっと楽にコミュニケーションをとるための、最初の一歩となれたなら幸いです。
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自分も相手も大切にする、誠実で対等なコミュニケーション「アサーション」について、その基本が分かりやすく解説されています。 - 【仕事の断り方】カドを立てず上手に断る方法と、注意点を紹介 – リクナビNEXT
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