会計士の勉強時間は5000時間?HSPの私が効率化して合格したリアルな時間

HSPの人が、「5000時間」という勉強時間のプレッシャー(壊れかけの大きな時計)から解放され、自分のペース(砂時計)を見つけて、自信に満ちた表情をしている様子。 資格の勉強法

「公認会計士の勉強時間は、5,000時間」
予備校のサイトや合格体験記で、そんな数字を目にして、圧倒されていませんか?

「1日10時間勉強…?そんなの、自分には絶対に無理だ…」
「働きながらなんて、もっと不可能じゃないか…」

そうやって、挑戦する前から、そのあまりに高い壁に、心が折れそうになっていませんか?

こんにちは。『HSP会計士の資格戦略室』を運営している、HSP会計士のうさぼり君です。

もしあなたが今、この「5,000時間」という数字に圧倒されているなら、まず私の結論をお伝えします。
その数字は、**あてはまる人もいれば、そうでない人も多く存在する**です。

この記事では、サボり癖とHSP気質を抱え、6回も受験に失敗した私が、最終的にトータル約2,400時間という、5000時間未満の勉強時間で合格するまでに編み出した、**「HSP流・勉強時間効率化の全技術」**を、私のリアルな失敗談とともにお話しします。


「5000時間」と書かれた巨大な壁を前に圧倒されている人と、その壁にある隠し扉を指し示すウサギのキャラクター

【僕のリアル】6年間の勉強時間の季節変動グラフ

まず、僕の恥ずかしい「サボりの歴史」を、データでご覧ください。
これは、僕が6年間の受験生活で記録していた、月ごとのリアルな勉強時間です。

見ての通り、僕の勉強時間は、試験直前の数ヶ月に極端に集中しています。
それ以外の月は、ダラダラと過ごしては、中途半端に投げ出す日々の繰り返し。
**「1年集中してやれよ!」**と、今の僕なら過去の自分に説教したいところですが、それができないのが私という人間です。

私の6年間のリアルな総勉強時間

学習時間テーブル

年別の学習時間表

各年の月別学習時間を比較

1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 備考
9月 20 20 20 40 5 5 試験まで余裕があると思って勉強時間少ない
10月 20 20 20 20 0 0
11月 20 20 20 20 0 0
12月 20 20 20 20 5 5
1月 20 20 20 20 0 0
2月 20 20 20 20 0 0
3月 20 20 20 20 0 0
4月 40 40 40 40 0 0 短答を意識して若干勉強する
5月 (短答試験) 90 120 150 50 0 0 短答に焦って詰め込む時期
6月 20 20 70 30 125 125
7月 10 10 50 50 70 70
8月 (論文試験) 10 10 130 100 120 160
310 340 580 430 325 365 2,350

ただでさえ、サボり癖、先延ばし癖のある私は、5,6年目はフルタイムの仕事をしていたこともあり、試験直前まで勉強に着手もしない、ひどい挑み方です。

1年間コツコツ勉強している方々と同じカリキュラムをこなす時間はないので、後述の工夫でなんとか乗り切れました。

こんなリスクの高い勉強方法は決して推奨しませんが、「こんな合格パターンもあるのだな」「こんなやつでも受かるなら、自分にもできるかもな」と思ってもらえたら嬉しいです。

なぜ「5,000時間」という数字が生まれるのか?

では、なぜ一般的に「5,000時間」と言われるのでしょうか。
僕の実感として、それは半分は本当です。

予備校の膨大なカリキュラムを真面目にこなし、答練や自習も完璧にやろうとすれば、それくらいの時間は必要になるでしょう。朝6時から夜10時まで勉強する受験生も、ざらにいました。それくらい、会計士試験の範囲は広大なのです。

しかし、この数字は、多くの受験生にとって**「5000時間やらないと受からない」という、強烈なプレッシャー**にもなっているように感じます。
特に私のようにHSP気質の方は、この数字に圧倒され、「自分には無理だ」と、挑戦する前から諦めてしまう可能性があります。

HSPの僕が編み出した「勉強時間」効率化、3つの工夫

「人並みに頑張れない」僕が、「この5000時間も頑張らないといけないの!?」という“プレッシャー”を回避し、合格を掴むために実践した、3つの具体的な工夫をご紹介します。

工夫①:「時間」ではなく「タスク」で管理する

HSPの僕は、日によって集中力の波が激しく、「毎日〇時間やる」という時間ベースの目標は、すぐに挫折しました。
そこで、**「今日はこの例題を5問だけ解く」というように、具体的な「タスク」**を目標に切り替えました。

ひどいときは、「今日は目次だけでも見たらOKとする」と甘々ハードルで自分に行動を起こさせたりしていました。

タスクさえ完了すれば、たとえ1時間で終わっても「今日の目標達成!」と自分を褒める。この方法が、僕の心を非常に軽くしてくれました。

工夫②:「捨てる勇気」を持つ

5,000時間という膨大な範囲を、完璧主義のHSPが全て網羅するのは不可能です。
僕は、**「出題されたら、潔く捨てる」**という論点を、あらかじめ決めていました。
特に、頻繁にルールが改定される税法の細かい論点や、自分の苦手な特定の計算論点などです。

「全てを理解しなくても、重要な論点を完璧にすれば合格できる」

この割り切りが、結果的に勉強時間の大幅な短縮に繋がりました。

工夫③:「心のエネルギー管理」を最優先する

HSPにとって、勉強時間そのものよりも、**「集中できる心のエネルギー」**を確保することの方が、何倍も重要です。
僕は、疲れている日は無理に勉強せず、公園を散歩したり、好きな音楽を聴いたりして、心の充電を最優先しました。
一見、遠回りに見えますが、このおかげで、勉強する時の集中力が劇的に上がり、結果的に効率化に繋がったと確信しています。

【超具体的】僕が実践した「短期間急成長」の勉強法

うさぼり君
うさぼり君

ここからは、僕がサボったツケを払うために、試験直前期に編み出した、少し“ズルい”かもしれない具体的なテクニックをいくつかご紹介します。良い子は真似しないでくださいね(笑)。

  • 暗記などは、手で書かず、「隠して見る」を高速回転させる
  • 問題を「解かず」に、まず解答を見て「なぜそうなるか」を問題文から探す
  • 一度解いた問題は、「3日間連続」で、超短時間で復習して記憶に焼き付ける
  • テキストは「熟読」せず、「短時間で何周も見る」ことで全体像を掴む

これらのテクニックの詳細は、長くなるので別の機会にお話ししますが、共通しているのは**「完璧な理解」よりも「回転数」を重視**し、脳に情報を刷り込んでいく、という考え方です。

「短期間急成長」の勉強法が5000時間より短い理由

私が、毎年、本試験直前になってから焦って勉強することを繰り返し、何度も落ちるという失敗を繰り返いながらも、トータルでは2400時間程度の勉強時間で済んだ明確な理由は、先述の『問題を「解かず」』という部分がほとんどの要因です。

合格者の大部分は、予備校のカリキュラムにある「答練」と呼ばれる1~3時間のテスト形式の問題をかなりの量解いて、解き終わったら答え合わせと見直しインプットをします。そして期間を開け、再度解くというサイクルを複数回こなします。

それをすべてこなすだけで、1000時間は大幅に超えます。

私はそれらを解かなかった。それだけで大幅に時間が削減されていました。

「短期間急成長」の勉強法のデメリット

私は、この勉強法で、中小企業診断士など他の資格試験でも合格していますが、この方法にはデメリットもあります。

それは、「直前で詰め込んだ付け焼刃の知識」で試験に合格するため、試験が終わったあとの忘却レベルが半端ないです。

なので、実際に合格した資格で職に就く場合、結局、仕事では調べることだらけです。

ですので、勉強したことを知識として定着させたい場合は、やはり、直前だけでなく、さらに学習の回転回数を増やすことが必要だと痛感しています。

まとめ:「5,000時間」の重圧を恐れず、あなただけの戦い方を

僕が伝えたいのは、「5,000時間」は、あくまで一つの目安だということです。
僕のように、1日10時間も長期間継続できない人間でも、**自分の特性(HSP、サボり癖)を受け入れた上で、自分に合った「効率化」と「工夫」**を重ねれば、合格は十分に可能です。

どうか、数字という“プレッシャー”に、あなたの可能性を縛られないでください。
あなたには、あなただけの戦い方があります。

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このブログの運営者
うさぼり君

はじめまして、うさぼり君(usabori-kun)と申します。
元フリーターで、極度のHSP。
静かな場所ほどお腹が鳴り、試験のたびにパニック寸前…。
「自分は社会でやっていけないんじゃないか」と本気で悩んでいました。

そんな僕が、人生を変えるために挑戦したのが「公認会計士」という難関資格。
このブログでは、僕がHSPの悩みを乗り越え、自分だけの勉強法を見つけて合格した経験を元に、「繊細さ」を武器に変えるための戦略を発信しています。
あなたが自分のペースで、自分らしいキャリアを築くための“伴走者”になれたら嬉しいです。
【これまでに合格した資格】
・公認会計士
・中小企業診断士
・簿記3級、2級、1級
・事業再生士補
・相続診断士
・ファイナンシャルプランニング技能士(FP)2級

ほか、会計士資格による税理士試験全科目免除で、税理士資格も保有しています。

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