「今日こそ頑張るぞ!」と意気込んで机に向かうものの、3日も経てばすっかりやる気がなくなってしまう…。
SNSで見る他の受験生の頑張りに焦りを感じては、「自分はなんてダメなんだろう」と自己嫌悪に陥る。
公認会計士試験という、あまりにも長いマラソン。
その道のりの険しさに、あなたは今、心が折れそうになっていませんか?
こんにちは。『HSP会計士の資格戦略室』を運営している、HSP会計士のさぼり君です。
断言します。モチベーションが続かないのは、あなたの意志が弱いからではありません。
特に、周りの影響を受けやすく、疲れやすいHSPにとって、「気合」や「根性」といった精神論は、最も相性の悪い勉強法です。
かつての私も、「一夜漬け」は得意でも「継続」はからっきしダメな人間でした。
そんな私が、どうやって数年にも及ぶ受験勉強を乗り切ったのか?
それは、**「やる気」という不安定な感情に頼るのをやめ、「サボり癖のある自分でも、自動的に机に向かえる仕組み」**を作り上げたからに他なりません。
この記事では、HSPのあなたがモチベーションの波に振り回されず、淡々と、しかし着実に合格へと進むための、具体的な「仕組み作り」の技術を、私の失敗談とともにお話しします。

HSPのモチベーションが続かない「3つのワナ」
「またサボってしまった…」と自分を責める前に、HSPがなぜモチベーションを維持するのが難しいのか、その理由を知っておきましょう。
①完璧主義すぎて、計画通りに進まないと全てが嫌になる
「今日は10ページ進めるぞ!」と高い目標を立てたものの、3ページで集中力が切れてしまう。
HSPは真面目だからこそ、この「計画とのズレ」が許せず、「もう今日はダメだ…」と全てを投げ出してしまいがちなのです。
②周りの受験生と自分を比較し、勝手に落ち込んでしまう
SNSを開けば、「今日は10時間勉強しました!」という報告が目に飛び込んでくる。
他人の頑張りを客観的な事実として受け止められず、「それに比べて自分は…」と、**勝手に比較して、勝手に落ち込んでしまう。**共感性が高いHSPならではの、辛いワナです。
③刺激に弱く、エネルギー切れを起こして燃え尽きてしまう
そもそもHSPは、勉強という知的作業だけでなく、日々の生活における様々な刺激によって、常にエネルギーを消耗しています。
やる気があっても、肝心の「動くためのガソリン」が枯渇してしまっては、机に向かうことすらできません。
【私の挫折の歴史】「来年こそは頑張る!」と何度誓ったことか…

僕の得意技は「来年から本気出す」でした(笑)。試験が終わった直後はやる気に満ち溢れて、1ヶ月くらいは真面目に勉強するんです。でも、だんだんサボり始めて、気づけばまた試験直前…。

「自分は要領がいいから、直前でも間に合うはずだ」なんて、根拠のない自信にすがっては、毎年同じ失敗を繰り返す。本当に、自己嫌悪の塊でしたね。恥ずかしい(笑)
やる気に頼らない!HSPのためのモチベーション維持システム5選
そんな私が、ようやく重い腰を上げ、合格へと向かうことができたのは、「やる気」に頼るのをやめてからです。
サボり癖のある自分でも、半自動的に勉強を継続できる「仕組み」を5つご紹介します。
仕組み①【計画編】「テキスト見開き1面だけ」から始める
「今日は3時間頑張るぞ!」という目標は、始める前から心を重くします。
私が実践したのは、目標のハードルを極限まで下げることでした。
- 「テキストの例題を、たった一つだけ解く(5分で終わる)」
- 「テキストを見開き1面だけ読む」
- 「どうしてもダメなら、目次を見るだけでもOK」
不思議なもので、「これだけなら…」と手をつけると、意外と集中できて、気づけば30分、1時間と勉強が進んでいる。脳を騙して、行動の初速をつけるのが、継続の最大のコツです。
(心理学でいう「作業興奮」や「行動活性化」のような効果を感じました。)
仕組み②【環境編】勉強以外の「選択肢」を物理的に断つ
HSPは誘惑に弱い自覚があったので、「意志の力」に頼らず、物理的に誘惑を断つことを徹底しました。
一番効果があったのは、スマホの電源を切り、勉強部屋とは別の部屋に置いておくこと。
(別の場所に置けない倍は、電源を切るだけ、緊急に備えて電源も切れない場合は、カバンの奥や、複数回チャックを開ける必要があるような、取り出すのが面倒になるような場所に保管することでも効果を感じました。)
これだけで、集中力の持続時間が全く変わりました。
仕組み③【記録編】「テキストの目次」を最強の進捗管理ツールにする
モチベーションを維持するには、「自分はちゃんと前に進んでいる」という実感が必要です。
私が編み出した、最強の進捗管理術がこれです。
- テキストの目次や問題番号の横に、勉強した「日付」を書き込む。
- 2回目、3回目と繰り返すたびに、新しい日付を書き足していく。
- 「これはもう完璧に理解したな」と思ったら、最後の日付を「丸(◯)」で囲む。
これをやると、**「この章はもう3回もやったんだな」「この論点はマスター済みだ」**という成長が一目瞭然になります。
目次の場合は、一覧で見えるので、ゲームのマップを少しずつ埋めていくような感覚で、これが不思議と、モチベーションに繋がるのです。

仕組み④【仲間編】「サボり仲間」と「後悔」を共有する
意外に思われるかもしれませんが、僕を支えてくれたのは、ストイックな優等生ではなく、**一緒にサボり、一緒に後悔してくれる「悪友」**でした。

休憩室でダラダラ喋っては、「なんで僕たち、もっと早くから勉強しないんだろうね」と、試験後にいつも同じ後悔をしていました(笑)。でも、そんな時間を共有できたからこそ、孤独を感じずに済んだんだと思います。
切磋琢磨するだけでなく、弱さやダメな部分を共有できる仲間がいる。
HSPにとって、それは何よりの心の支えになります。
仕組み⑤【ご褒美編】「頑張った後のご馳走」を予約する
継続のためには、適切な「アメ」が不可欠です。
私にとって最高のご褒美は、受験仲間との食事会でした。
「今日はこの答練を2時間集中して終わらせて、その後は食事に行こう!」
そんな風に、頑張った後の楽しい予定をあらかじめ「予約」しておくのです。
この「ご褒美」があるからこそ、目の前の苦しい勉強にもうひと踏ん張りできる。人間なんて、そんな単純なものなのかもしれません。
まとめ:あなたの「頑張れない弱さ」こそ、最強の仕組みを作る原動力になる
もしあなたが「自分は人並みに頑張れない」と悩んでいるなら、それはむしろ才能です。
なぜなら、その**「弱さ」を知っているからこそ、あなたは誰よりも巧妙で、自分に優しい「継続できる仕組み」**を作り上げることができるからです。
やる気なんて、天気のようなもの。
晴れの日もあれば、雨の日もあります。
大切なのは、どんな天気でも前に進める、頑丈な「傘(仕組み)」を持つこと。
この記事が、あなたのための傘作りの、最初の設計図になれたなら幸いです。
あわせて読みたいお役立ち情報(外部リンク)
- シンプルなプランで目標達成!成功を引き寄せる行動法(ダイヤモンドオンライン)
ここで紹介されている「if-thenプランニング」は、
「もしXが起きたら、Yをする」と決めておくだけで、行動が劇的に習慣化するという心理学のテクニックです。今回の「仕組み作り」を、より科学的に補強してくれます。 - Studyplus(スタディプラス)
勉強時間を記録・可視化できる人気のアプリです。他のユーザーと繋がることもできますが、まずは自分の頑張りを記録する「記録編」として活用するのがおすすめです。
関連記事(内部リンク)
免責事項
当ブログに掲載されている情報は、あくまで運営者の個人的な経験に基づいたものであり、全ての方に同様の効果を保証するものではありません。特に健康や医療に関する情報については、必要に応じて専門の医療機関にご相談ください。当ブログ情報を利用したことによるいかなる損害についても、当ブログでは一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
コメント