「今日から毎日3時間勉強するぞ!」と意気込んで、完璧なスケジュール帳を作ったものの、3日後にはもう真っ白…。
計画通りに進まない自分に嫌気がさして、「もうダメだ…」と、全てを投げ出したくなってしまう。
そんなふうに、**「計画倒れ」**のループに陥って、自分を責めていませんか?
こんにちは。『HSP会計士の資格戦略室』を運営している、HSP会計士の「うさぼり君」です。
正直に告白します。
私は、計画を立てて、それを継続するのが死ぬほど苦手な人間でした。
毎年サボりすぎて、試験直前の数ヶ月で焦って勉強を始めるものの、結局立てた計画はいつも崩壊。「またやりきれなかった…」と、自己嫌悪に陥るのがお決まりのパターンでした。
もしあなたが、かつての私と同じように「計画倒れ」で悩んでいるなら、この記事が、その呪いを解くための特別な処方箋になります。
この記事では、まず**多くの合格者が実践している「王道の計画術」**をご紹介した上で、HSPでサボり癖のあった私が、どうやってその王道とは違う「自分だけの計画」を見つけ、合格できたのか、そのリアルな道のりをお話しします。

【王道】合格者たちに共通する、会計士試験の勉強計画「3つの鉄則」
まず、多くの予備校や合格者が提唱している、公認会計士試験の勉強計画における「王道」とも言える3つの鉄則を見ていきましょう。
鉄則①:ゴールから逆算した「長期計画」を立てる
多くの合格者に共通しているのは、試験日から逆算して**「鳥の目」**で全体像を捉えることから始めている点です。
- 年単位の計画: 1年半〜2年後の論文式試験をゴールとし、「最初の1年で短答式試験に合格する」といった、大きなマイルストーンを設定します。
- 月単位の計画: 「最初の3ヶ月で簿記の基礎を固める」「次の3ヶ月で管理会計論を一周する」といった形で、科目ごとに大まかな期間を割り振ります。
この長期計画が、長くて暗い受験勉強の道のりを照らす「灯台」の役割を果たします。
鉄則②:「週・日単位のタスク」に分解し、進捗を可視化する
灯台の光だけでは、日々の航海はできません。次に、長期計画を**「虫の目」**で、具体的な行動レベルにまで落とし込みます。
- 週単位の計画: 「今週は、このテキストの第3章まで終わらせる」「この問題集を20ページ進める」といった、具体的な目標を設定します。
- 日単位の計画: 「今日は、テキストを5ページ読み、例題を3問解く」というように、今日やるべきタスクを明確にします。
そして、多くの合格者は、学習時間や達成度を記録することで、自分の進捗を客観的に「見える化」し、モチベーションを維持しています。
鉄則③:定期的に「見直し」、柔軟に軌道修正する
計画は、立てて終わりではありません。むしろ、計画は崩れるのが当たり前です。
仕事が忙しくなったり、体調を崩したり、思ったより理解に時間がかかったり…。
仕事が速い人がそうであるように、優秀な受験生は、週末や月末に**「計画と実績のズレ」**を必ず確認します。そして、「この科目は順調だからペースを落とそう」「この科目は遅れているから、来週は時間を増やそう」といったように、柔軟に計画を軌道修正していくのです。
【さぼり君の体験談】王道ができなかった僕の「ゆるい」計画術

…と、ここまで王道の計画術をご紹介してきましたが、正直に言って、HSPでサボり癖のあった僕には、この**「きっちり管理する」**やり方は、全く合いませんでした(笑)。

計画が崩れるたびに「なんて自分はダメなんだ…」と自己嫌悪に陥り、周りの頑張っている受験生と比べては、さらに落ち込む。まさに、負のスパイラルでした。
そんな私が、最終的にたどり着いたのは、「ダメな自分」を前提とした、挫折しないための「ゆるい」計画術でした。
ステップ①:「期待値」を捨て、「実体験」に基づき時間を見積もる
まず、**「自分みたいな人間に期待してはダメだ」**と、良い意味で諦めることから始めます。
「週に3日、1日8時間勉強しよう」という理想(期待値)は、すぐに捨ててください。
そうではなく、「ここ数日間の実体験として、実際に勉強できたのは、1日平均でどれくらいだったか?」という、冷徹な事実だけを見つめます。
たとえそれが「1日1時間」だったとしても、それがあなたの「現在地」です。
**「1週間のうち、どこかで4時間×3回やる」**のように、実体験よりも少しだけ低い目標を設定する。これが、計画倒れを防ぐための、最も重要な第一歩です。
ステップ②:カレンダーに「誘惑」と「空白」を先に書き込む
次に、勉強時間を確保する**「前」**に、あなたの計画を邪魔するであろう要素を、あらかじめカレンダーに書き込んでしまいます。
- 自分が負けやすい誘惑: 友人との会食など
- 突発的な対応のための予備日: 「何か予定が入るかもしれない日」として、あらかじめ空白にしておく
これをやるだけで、「友人の誘いで勉強時間がなくなった」という罪悪感から解放されます。
空いている時間を全て勉強に充てようとせず、最初から「空白(バッファ)」を計画に組み込んでおく。これが、HSPが柔軟な計画を立てるためのコツです。
ステップ③:「じっくり丁寧に」ではなく、「速く、何回も」を目指す
完璧主義なHSPは、「1回で完璧に理解しよう」として、一つの論点に時間をかけすぎてしまいがちです。
その結果、全体の進捗が遅れ、焦って挫折します。
思い切って、発想を転換しましょう。
「じっくり丁寧に理解」ではなく、「5〜7割くらいの理解でいいから、とにかく速く1周する」ことを目指すのです。
そして、その高速回転を、何回も繰り返す。
この方法なら、途中で分からないことがあっても、「まあ、2周目で理解すればいっか」と、気軽に先に進めます。
この**「完璧じゃなくていい」という安心感**が、HSPの心を驚くほど軽くしてくれますよ。
まとめ:完璧な計画より、継続できる「ゆるい計画」を
完璧な計画を立てて、それを実行できない自分を責め続ける日々は、もう終わりにしましょう。
大切なのは、**「ダメな自分」や「サボり癖のある自分」を、否定せずに受け入れた上で、「そんな自分でも継続できる、ゆるくて柔軟な計画」**を立てることです。
あなたの「怠け癖」や「先延ばし癖」は、あなただけのせいではありません。
その特性を理解し、上手に付き合っていく。
それこそが、HSPが長期戦を乗り切るための、唯一無二の戦略なのです。
この記事が、あなたが計画倒れの罪悪感から解放され、自分に合ったペースで一歩を踏み出す、きっかけになれたら嬉しいです。
あわせて読みたいお役立ち情報(外部リンク)
- 勉強スケジュールの立て方。すらすら進む、挫折しないコツは?- スタディサプリ
受験勉強スケジュールの立て方が分かりやすく解説されています。書き方サンプルも提供されています。 - 時間がない人のための勉強計画術| -maruman
「効率的な勉強計画の立て方」を考えるコツが紹介されています。勉強計画を「タスク管理」ととらえる考え方は特に参考になります。
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